気功波が城に直撃しようとした瞬間だった。

突如ステッキに跳ね返される形で気功波が跳ね返り、ホット王に直撃した。事態を察知したフェリーチェがステッキで防御したのだ。
「これ以上地球の民を傷つけるのはおやめください。」

フェリーチェはホット王に呼び掛けた。しかしホット王はフェリーチェに襲い掛かろうとしたのでハバネロ達が抑え込んだ。

「王女様に傷負わせるなんてそれでも王か!!ホット王こそこれ以上俺らの評判を下げるんじゃねえ!!」
ハバネロはホット王を殴り飛ばした。その様子を見ていたフェリーチェはSPによって城内に戻された。

ホット王はハバネロ達に怒りをぶつけた。
「この裏切り者が!!ホット人でありながら地球に味方するとはもう許さん!貴様らまとめて粛清してやる!!」
ホット王はハバネロ達に襲い掛かった。ハバネロ達は地球人と親交を深めたことから粛清されるのを覚悟した。

しかしサニー達がそれを阻んだ。サニー達はホット王にこう言った。

「星同士の関係が悪くても住人同士の友情は変わらないでしょ!」
「王族同士の不仲を理由に滅ぼすなんてどうかしてるわ!」
「嫌ってる星を滅ぼしてそれで満足なの?」
「ホット王の思想は間違ってる。少しは考え直すべきだ!」

ホット王はサニー達に諭されるが、ホット王は態度を改めなかった。

「黙れカスがああああああああああっ!!!!!!」
ホット王は次々と光の玉を投げつけた。サニー達は気功波で跳ね返すとハバネロ達も加勢した。

しかしそれでもホット王の威力は凄まじく抑え込むのがやっとだった。するとホット王に変化が起きた。

「王として本当はこんなことはしたくなかったんだが仕方ない。こうしてやる!!」
ホット王はそう言うと巨大な怪物に変貌した。

怪物化したホット王はビルを引っこ抜くとサニー達目掛けて振り下ろした。とっさによけると一斉に攻撃を始めた。
ひたすら攻撃を続けるがダメージを受けた様子はなかった。

「ただでさえ耐久性高いのに怪物になんてなったら手の打ちようがないな。」
マイケルは言う。

「ホット王がこの姿になったのは初めてだ。」
「すごく不気味だわ。」
マグネシウム兄弟とドレッシーは戦慄した表情を浮かべた。そんな中ルージュはあることに気づく。

「そういえばハバネロ達もあんな風に変身できるの?」
ハバネロは困惑しながら答えた。

「できないことはないよ。でもなったことないからうまくいくかわからないけどね。」
変身できるかわからないハバネロ達は素の状態でホット王に挑んだ。しかし実力差は大きくとても太刀打ちできるものではなかった。そこにサニー達も加勢するが、ことごとく返り討ちにされてしまった。

ホット王はサニー達にとどめを刺そうと迫ってきた。

「ダメ、殺される・・・」
サニーは初めて死を恐れた。

「でもここでやられたら地球は終わっちゃう。何とか止めなければ・・・」
恐れながらも踏ん張るサニー。

「これ以上好きにはさせないんだからあああああああああああああっ!!!!!!」
サニーが全力で叫んだ瞬間ロギアと戦った時の剣が出てきた。サニーは剣を手にするとハバネロ達が興味を示した。

「なにそれかっこいい!」
ドレッシーは剣を手にしたサニーに興奮していた。サニーは思わず照れ顔になった。

「さ、いくわよ!」
サニーはそう言うと剣を構えながらホット王目掛けて走り出した。

「はぁっ!」
サニーは剣で勢いよく切りかかった。するとホット王は初めてダメージを受けた。

「みんな、私に続いていくわよ!」
サニーの呼びかけで一斉に攻撃を仕掛けてゆく。すると徐々にではあるがホット王はダメージが大きくなっていった。
これをチャンスと見たサニーは剣を振ると衝撃波が発射され、ホット王に直撃した。ホット王は大ダメージを受け、元の姿に戻ると同時に剣は消えた。

その後ホット王はマイケルが呼んだ医療班によって病院に搬送された。ホット王は気が付くとサニー達が見舞いに来てることに気づく。

「なぜ俺を助けた?俺は惑星の王としてあるまじき非道を尽くす限りの悪行を働いたのだぞ。」
ホット王はサニー達に問いかけた。

「前に私達がダメージ受けたとき助けてくれたでしょう。そのお礼ですよ。」
サニーは優しい笑みを浮かべながら言った。するとホット王は涙を流しながら俯いたのでサニーはそんな彼を抱き寄せた。

それからしばらくしてホット王は惑星ホットに帰還したが、ホット王の行いは周囲の惑星から問題視され、王の座を辞職した。その後王女が継承し、惑星ホット初のホット女王となった。

終わり

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